検証環境を宅鯖もしくはクラウドで構築する場合の費用試算
技術検証の対象がWindows Azureになり、今年の夏の猛暑のなかで少しでも室内の熱源を減らすため、しばらくの間、宅鯖をずっと止めていました。
そんなこんなしているうち、クラウドIaaSでの検証もそれなりにできることがわかってきました。
Windows PowerShell DSCやらChefやCookbookの勉強をした方が良さそうな気がしてきたので、環境をどこに作るか再検討してみました。
要件
- サーバ、台数、必要メモリ
- 運用期間
- 3ヶ月
お仕事で、Microsoft製サーバ製品群の構築をするための検証に使用することを想定しているので、普通に冗長化構成を作れ、システム間連携をとれるだけの構成になっています。
これを、クラウド(Azure、AWS EC2)と、宅鯖で3ヶ月間維持するコストを試算。
宅鯖と同じ自由度で検証いようとすると、このぐらいになってしまうよ、という参考数値です。
Windows Azure
一番単価の安い、アメリカ東部を使用します。
要件のメモリ容量にたいして、ジャストサイズのサーバが無いため、少しオーバースペックなサーバになります。
IOPSはWindows Azure仮想マシンのBasicサーバの規定の上限値です。AWSとの比較の為に明示しています。IOPSについては、ストレージアカウントの上限といった制限もありますが、計算単純化のため、300IOPSとします。
品目 | 説明 | 単価 | 数量 | 期間(月) | 月額 | 3ヶ月分 |
---|---|---|---|---|---|---|
Azure Basic A1 | 1Core/1.75GB RAM/40GB HDD/300IOPS | 5,615 | 6 | 3 | 33,690 | 101,070 |
Azure Basic A2 | 2Core/3.5GB RAM/60GB HDD/300IOPS | 11,231 | 10 | 3 | 112,310 | 336,930 |
総額 438,000
AWS EC2
一番単価の安い、アメリカ東部を使用します。
AWSの見積もりは$建てなので、1ドル=119円で換算しています。
ディスクの容量とIOPSは、Azureと同じものを使用します。
品目 | 説明 | 単価 | 数量 | 期間(月) | 月額 | 3ヶ月分 |
---|---|---|---|---|---|---|
AWS EC2 windows on t2.micro | 1Core/1GB RAM/40GB HDD/300IOPS | 4,787 | 6 | 3 | 28,722 | 86,166 |
AWS EC2 windows on t2.small | 1Core/2GB RAM/60GB HDD/300IOPS | 8,067 | 10 | 3 | 80,670 | 242,010 |
総額 328,176
サーバ台数自体が、個人のお勉強のレベルでは無いのですが、費用も個人で負担する金額では無いわー。
宅鯖は2年前に15万円ぐらいで組んだら後はずーっと使えてます。
ランニングコストは電気代とグローバルIPアドレス維持費で月1000円ぐらいで済んじゃいます。
ただ、人によっては家庭の事情などで置き場に困ることがありますでしょうか。
クラウドにするという選択肢は、ご家庭の事情でサーバの常設が難しい方にはよいのですが、稼働時間をかなり切る詰める(使わないときは電源を切る)などやりくりしないと大変なことになりそうです。